実践的なロジカルシンキングの本
いまのおすすめはこれです。
- 作者: 高橋俊之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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論理思考は、未来を切り開く本質的な力です。だから多くの人に学習し獲得して欲しい力になるわけですが、一方で論理(ロジカル)=冷たいイメージで先入観が学習障壁になっている面もあります。また、女性から聞いた話だと、論理思考=感情を無視した考え方ととらえているようで、おさえておきたいスキルにすらなっていませんでした。このような背景をふまえてだと思いますが、筆者は、あえて論理思考というアレルギー的なキーワードを避け、身近な事例から自分の将来に至る具体的な話題を通じて、つかえる道具の有効性を平易な言葉で紹介しています。
本書のタイトルにもあるように、”実践”という点に本書の付加価値があるでしょう。筆者の指導経験(1000人以上)を通じた知見が散りばめられていて、効率よくツボを学べるのだから、1500円(+税)ならお買い得ですね。
たとえば、本書では論理思考という道具を自分のやりたいことを実現するためにつかおうと提案しています。やりたいことを考えるには、考えるより感じる気持ちを優先する、といったように論理思考の使いこなすコツも紹介しています。まさに実践的です。
1「やりたいこと」を見つける
ぱっと思い浮かぶやっていて楽しかったことは?
というところや、
2 考えることのアート
(P187) エッセンスを引き出す
このように共通点を見つけるために二つ意識するとよいことがあります。一つは感じること。
と、あえて考えない心得も紹介しているところが面白いし使えます。とはいえ、論理思考の重要性を語ると、できる人=特殊な人というとらえた反論があるのも事実でしょう。たくさんの人が論理思考を使いこなした事例が紹介されるとより、論理思考の獲得する重要性が認知され未来をきりひらく人がふえるとうれしく思います。